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CASE阿部技建のサンドゲル工法 施工事例
- プラント施設
2023/06/11
大型プラント屋外タンクの基礎強化
現場情報
A社様
- 施工面積
- 400㎡
- 最大沈下量
- 47mm
- エリア
- 滋賀県
- 施工期間
- 1日
お客様からの相談内容
屋外設置されている大型タンク周りの基礎にクラックが目立ち始めました。
重量も非常に大きく、大型地震などによる倒壊事故の被害想定が甚大であるため、クラックの根本原因を探るべく、周辺の床下調査を御依頼いただきました。
かなりの広範囲となりましたが調査を実施したところ、クラック発生の根本原因が基礎したの地盤劣化によるものである事が判明しました。
プラント内の様々な問題の中で、対策の優先順位が非常に高いエリアだったため、直ぐに補強対策が検討され、タンク移動等の必要がないサンドゲル工法での施工を御依頼いただきました。
施工内容
事前に調査した床下状況に応じて、材料注入箇所にマーキングし、φ10mmの注入孔を削孔します(380箇所)。
対策の中心は、大型タンクの基礎部分となります。
削孔箇所から材料を注入していきます。
各注入孔からの材料注入量は事前の調査結果に基づき、1穴づつ管理されています。
配管等が入り組んでいるエリアでも、大掛かりな機材を使用しないサンドゲル工法であれば、問題なく施工実施が可能です。
床の継ぎ目や貫通クラックなどから、コンクリートの下を回って注入材が噴き出してきます。
対象エリア全体に注入材が行き渡ると、このようにダメージを負った貫通場所から出てきますが、これらは注入完了後にしっかりと除去、清掃します。
お客様の声
大型タンクともなれば重量がかなり大きく、結果事故が起こった際の影響も計り知れない為、稼働に影響していない程度の劣化が見られた時点で、未然防止対策の第一歩として床下調査の実施を決めました。
結果深刻な床下劣化が発見された事、それによりそもそもの目的である事故の未然防止策が実施できた事は、プラント全体の安全稼働管理を担当している身として本当に有意義な修繕だったと思っています。
ちょっとしたクラックだから、といった考えで放置してしまっていたら、と考えると、平時に実施するリスクの予測/予防がどれだけ重要かを改めて感じました。