CASE阿部技建のサンドゲル工法施工事例

化学薬品系工場

2023/06/11

薬品関連工場の床下対策

現場情報

J社様

施工面積: 200㎡
最大沈下量: 60mm
エリア: 大阪府
施工期間: 1日

お客様からの相談内容

薬剤保管庫などが配置されている屋外エリアにて、床の沈下や建屋の傾きが顕著に出始めました。
危険物倉庫という事もありますが、該当エリアに埋設タンクも数多くあり、今後地震などの影響を考慮して、まずは床下の状態確認の御依頼をいただき、結果床下にかなりの空洞化が確認され、明らかな耐荷重性能劣化が原因である事がわかりました。
倉庫や埋設タンクに影響を及ぼす事なく1日で対策が可能という事でサンドゲル工法のご用命をいただき、床下補強施工を実施しました。

施工内容

事前に調査した床下状況に応じて、材料注入箇所にマーキングし、φ10mmの注入孔を削孔します（196箇所）。

削孔箇所から材料を注入していきます。
各注入孔からの材料注入量は事前の調査結果に基づき、1穴づつ管理されています。
屋外施工の場合、天候により実施不可となるケースもありますが、サンドゲル工法は雨天時も対応可能です。

貫通クラックからの材料吹き出しについては、注入完了後にしっかりと清掃して表面部を除去します。こういった吹き出しは、材料がしっかりと床下の空洞部まで行き渡るからこそ見られる現象です。
着工～引き渡しまで約8時間の施工でした。

お客様の声

危険物倉庫が密集しているだけでなく、埋設タンクも多く配置されているエリアでの床沈下で、大変心配していましたが、今回の対策でそういった不安が払しょくされたので、管理担当として大変安心しました。
稼働開始から長い時間が経過しているため該当エリアのような修繕が必要となってきますが、大掛かりな工事の実施が稼働の問題で難しく、結果サンドゲル工法という選択をしましたが、非稼働日1日で完了し、その日の夕方から通常使用できる点はとても大きなメリットだと思います。