クラックとは亀裂やひび割れの事を指しております。
コンクリートにこのようなひび割れや亀裂があったりすることを、コンクリートクラックと表現したりします。
このコンクリートクラックの発生要因としては、①湿度変化・乾燥、②気温上昇や温度の寒暖差、③振動による影響などがあります。
種類としては、建築当時の収縮によるひび割れのような軽微なものから、上から下まで貫通してしまう貫通クラックのような重大なものまであります。
特に貫通クラックにつきましては、床下の湿気を上部に上げてしまい鉄筋を錆びさせてしまうため、早急な対応が求めらます。
ひとたび錆が始まりますと、内部でもどんどんと錆が進行し結果、鉄筋コンクリートの強度を著しく下げてしまいます。
ただ、この状況を掴みにくくさせる要因に、コンクリート床の塗装がなったりもします。
塗装は表面上からのダメージを減らす目的では、非常に大切な工事とも言えます。
しかしながら、床下からのダメージは隠してしまうデメリットもあったりします。
床下からの貫通クラックは、床の沈下や傾斜といった大きな床の変化を生み、一度改修しようとすると予算も工期もかかる大改修工事になってしまいます。
しっかり表面上の対策をされているからこその、盲点になる床下の状態。
床上の状況も床下の状況もどちらも大切であり、車で例えるならば両輪の部分となります。
床下の方の現状把握はお済みでしょうか?